Kbal Spean  :  川底に配された千本のリンガ

 訪問日

 07Dec2006

 創建者

 Udayadityavarman 2nd
 創建年代  11-12th
 建築様式  Baphuon Style
 宗教  Hindu


 

この遺跡は、Banteay Sreiの北、Phnom Kulenの西に位置する丘陵にある。 

Kbalは頭、Speanは橋と言う意味らしい。そう言えば、タイ語でも橋はSaphanと言うので、よく似ている。

麓の駐車場から、30分程度、歩いて山を登って行くと、川に突き当たる。
その川底には、まず最初に有名なリンガの彫刻群を見る事ができる。(右写真)
これがサバスラリンガ(千体のリンガの川)と呼ばれている由縁になっている。










右写真は、女性器を模したヨニの中に5点形式のリンガが配されている。
周囲にも無数のリンガがある。


















横たわるヴィシュヌ神と、足元には神妃ラクシュミー。
腕は蓮の花を掴んでいるように見える。
その花の上にはブラフマー神が座していると思うが、見極めが難しい。




















これも頭が削り取られているが、右側を頭にして横たわるヴィシュヌ神。
腕の辺りから蓮の花が伸びており、ブラフマー神が描かれている。

通常、よくある構図は、ブラフマー神は、ヴィシュヌ神の臍から伸びた蓮の花の上に座しているが、ここKbal Speanでは、ヴィシュヌ神の体の後ろから蓮の花が描かれている。
















これも横たわるヴィシュヌ神。
足元にはラクシュミーがヴィシュヌ神の足をさすっている。
中央上部には、蓮の花の上に座するブラフマー神。





















これは、ヨニの枠内に配されたリンガ。
























これは、他と同様にヴィシュヌ神と思ったが、横たわる構図では無いようで、誰を描いているか判然としない。






















川に突き当たって、200mくらい上流に登ったところにある石橋。
この橋が、Spean(橋)と呼ばれる由来であろう。

石橋の上には、大きな穴が開いている。
この穴は何???
















その石橋から見た彫刻群。その下の棚にも無数のリンガが彫られている。






















その彫刻群の彫刻のひとつ、聖牛ナンディンに乗ったシヴァ神とウマー。
侍従達の顔が削り取られ痛々しい。






















これは、ヴィシュヌ神と、足をさするラクシュミー、そして中央上部は蓮の花の上に座するブラフマー神。
ラクシュミーの顔や、身体の周囲が削り取られており、盗掘未遂のようだ。




















これもヴィシュヌ神。























その彫刻群を別の角度から見たところ。























これは右半分が横たわるヴィシュヌ神。
左半分が、3塔祠堂。
ヴィシュヌ神の頭部、上半身は、盗掘されており、色が異なっている部分は修復された跡。
本当に痛々しい。



















リンガの彫刻群。
























これは、蓮華の上に座するブラフマー神のみが彫られている。




























ここにも川底にリンガがある。



















これはヴィシュヌ神。
























これは、いろいろなガイドブックには、蛙と説明有り。
しかし、私を連れてきたガイドは、亀と言っていたような気がする。

亀のようにも見えるし、蛙にも見える。
何かよくわからない。


















その蛙石を過ぎて下流へ降りると、小さな滝があった。


















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