現在は干上がっていますが、
インドラタータカと言うバライ(貯水池)の中央に
建てられていました。
右は遺跡に登る階段です。
今立っている位置は、かつてはバライの水の底だった?
遺跡は、前列2基、後列2基の計4基の祠堂から
成っています。
但し、北側祠堂2基が、
遺跡の基壇を含めた東西基軸上にある為、
当初は更に北側に2基の祠堂を建てる計画であったと
考えられています。
祠堂はレンガでできており、
表面は漆喰で覆われていました。
祠堂を東側から見たところ。
南側の祠堂は、屋蓋部が無くなっています。
東北祠堂の東正面のまぐさ石です。
下は、そのまぐさ石の拡大写真です。
聖象アイラーヴァタに乗るインドラ神です。
中央から左右に向けマカラがナーガを吹き出しています。
門衛神ドヴァラパーラです。
横幅があり、たくましい。
これも、門衛神ドヴァラパーラです。
東北祠堂の北面のまぐさ石です。
このまぐさ石は、上半分が削り取られています。
カーラの上に神が座っていたのでしょうか?
4基の祠堂の中央には、リンガがあり、
リンガに注がれたソーマ酒を流すSomasutraが、
リンガを中心に十字型に配置されています。
右写真は、そのSomasutraです。
4基の祠堂の中央に配置されたリンガです。
後世に、祠堂の内部で見る先が丸いリンガと
形が異なります。
また、リンガの台座となっているヨニもありません。
女神像です。
女神も横幅があり、たくましい。
北西の祠堂のまぐさ石です。
下は、その拡大写真です。
2009年版の地球の歩き方には、ガルーダの口からナーガが出ており、馬に乗った神様も出現とあります。
しかし、マハーバーラタの中では、ガルーダは、ナーガの天敵で、ナーガは、ガルーダの食い物になりました。
このまぐさ石もガルダの口ばしの下にナーガが彫られています。
食べられてもおかしくない位置です。
逆にガルダの口から左右に出ているのは、ナーガではなく、花綱と、馬に乗った神様のように見えます。
このまぐさ石は、カーラ?の上に座る神?です。
食いしん坊のカーラにしては、
食べ物を掴む手がありません。
口から左右に出ているのは、マカラです。
マカラの口からシンハが出ています。
右は、その拡大写真です。
女神像です。
まぐさ石の中央はカーラ?
両手でナーガの頭を掴んでいます。
中央下にも、ナーガの頭があります。
そして、長い舌がナーガの頭を舐めているように
見えます。
遺跡の敷地内には、現代のお寺があり、
バナナの木が植えてありました。
南東から祠堂を見たところ。
南側の祠堂は、崩れかけている。
敷地内にあったシンハです。
遺跡から下ります。
お疲れ様。