この遺跡は、Siem
Reapから国道6号線を約13km東に進み、標識のある分岐を南に入ったところにある。
ここは、旧アンコール王都ハリハラーラヤに建立された最初の寺院と言う事だ。
この遺跡の名前のPreah
Koは、聖なる牛ナンディンを意味する。
以下は、遺跡の説明板。
東塔門で写真撮影。
この東塔門は、十字型をしており、砂岩の連子窓が見える。
東塔門を抜けて進むと、第1周壁、及び、第2周壁の東塔門があり、
その奥には祠堂が見える。
祠堂は、高さ1mの基壇上に、前列に3基、後列に3基、計6基の祠堂が並んでいる。
この寺院は、創建者のインドラヴァルマン1世が、中央祠堂に先王ジャヤヴァルマン2世、北側祠堂に母方の祖父ルードラヴァルマン、南側祠堂に父パリティヴィンデレヴァルマンを奉納している。
後列3基の祠堂は、それぞれの妻が祀られている。
東南の祠堂の東面のまぐさ石。
その拡大写真。
カーラが花綱を吐き出しており、その花綱の途中には馬に乗った騎士が飛び出している。
また、花綱の左右の端はカールし、台座を支えている。その台座の上には、ガジャシンハ(象の鼻を持つ獅子)がおり、
その上に人が立っている。
東南の祠堂のまぐさ石。
その拡大写真。
北東祠堂の入口左側の門衛神ドヴァラパーラ。
その上には、漆喰のレリーフがある。
その漆喰のレリーフ。
上部には、カーラが描かれており、大きな口から何やら吐き出している。
その中に、花綱を掴んで下りているは、天上の楽士ガンダルヴァ。
ガンダルヴァは、クメールのレリーフでは、人の体を持っているが、
一般的には、上半身は人で、下半身は鳥、そして、鳥の羽を持つ半人半鳥
として信じられている。
タイでは、キンナラとして登場する。
北東祠堂の入口右側の門衛神ドヴァラパーラ。
その門衛神上部の漆喰のレリーフ。
こちらも、カーラが、楽士ガンダルヴァを吐き出している。
前列中央祠堂のまぐさ石
その拡大写真。
まぐさ石。
その拡大写真。
カーラが、象の頭を吐き出している?
門衛神ドヴァラパーラ。
その上部の漆喰のレリーフ。
北西の祠堂。
偽扉。
西塔門。
前列3基の各祠堂の正面には、2対のシンハが配置されている。
前列3基の各祠堂の正面には、階段が設置されており、その階段の
登り口の石にも装飾が施されている。
その階段の前には、聖なる牛ナンディンがおかれている。
人が目を離したスキに、誰だ!大切な世界遺産の上に登っている
やつは!
しょうがない一枚だけ。
ナンディンのアップ。
この遺跡は、基本は東西軸上に対象に建造物が配置されているが、
この建物のみ南東隅に配されている。
後世の経蔵にあたる建物と考えられている。
この建物には多孔式の窓も見える。
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