Preah Palilay  : 細く高く天へ伸びる祠堂
 訪問日

 16Dec2006

 創建者

 Jayavarman 7th
 創建年代  Early 12th
 建築様式  Angkor Wat Style to Bayon Style
 宗教  仏教


この遺跡は、Angkor Thomの城壁内、王宮の北側、Thep Pranamの西に位置する。

Bayonから北に向かう道を、Thep Pranam遺跡で西に
折れ進んで行くと、テラスが見えて来ます。




















そのテラスにあったシンハの像。


























また、そのテラスにあったナーガの像。


























テラスを通り過ぎて進むと、東塔門がある。

東塔門の東面の中央入口上部の破風とまぐさ石。



















その破風のレリーフ。
これは、信者達に囲まれ説法する仏陀の立像であろう。



















これは、そのまぐさ石のレリーフ。
左側を頭にし横たわる涅槃仏。
仏陀の下、カーラの頭の上に、仏陀の死を悲しむ信者も描かれている。



















東塔門の東面、北側入口上部の破風。





















その拡大写真。

Parilyyakaの森で、猿(右から2番目)と、
象(右端)、孔雀(左上)が、仏陀に供え物を
している場面。
仏陀の左側に立っている信者は、壺を差し
出している。

この遺跡の名前Preah PalilayのPalilayは、
Parilyyakaの森に由来している。

















東塔門の北面の破風。


























その拡大写真。

仏陀の事を快く思わない従弟のテーヴァダッタが、発情し凶暴になった象(酔象)ナラギリを放し、仏陀を襲わせ殺そうと考えた。
しかし、ナラギリは、仏陀の前に出ると恐れおののき、おとなしくなり、
仏陀が、酔象ナラギリの頭に右手を置き、ひざまずかせて、諭している
場面。
















東塔門の西面、北側入口上部の破風。


























その拡大写真。

木の下に座する仏陀。
信者が傘をさしかけている。

一番左側の人は、顔が破損しているが、壺を差し
出しており、仏陀が右手でそれを受け取っている
ように見える。

これは、おそらく、悟りを開く前に、生死をさまようような
苦業を行い、苦行のみでは悟りを開くことができないと
理解し、スジャータから乳粥の施しを受ける場面で
あろう。












東塔門の西面、中央入口上部の破風。





















その拡大写真。

3匹の象が、右から左に、人によって追われている。
真ん中の象には、象使いが乗っており、最後の象の
背中には、座が設けられており、王家の人を運んで
いる。

中断には、冠をした2人の女性が、子供を仏陀に
差し出している。

そして、中央最上部に、仏陀が立っており、両側から
扇であおがれている。












東塔門の南面の破風。



























その破風の拡大写真。

中央に仏陀が座して、瞑想を行っている。
両側から扇で煽がれている。
また、下段には、信者が並んでいる。

























東塔門を抜けると、周壁内には、中央の祠堂が一塔のみだ。

祠堂を北東から見たところ。



















南東から祠堂を見たところ。


























南から祠堂を見たところ。

スポアン(熔樹)の木がのび、自然のままに放置されている。

そのスポアンの木に負けないぐらい、祠堂の屋蓋部が、細く高く空に向かって
伸びている。
これは、アンコール後代の建築の特徴のようだ。




















南西から祠堂を見たところ。


























北西から東塔門を見たところ。

























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