南大門 : 神と阿修羅の綱引

 訪問日

 10Feb2003

 創建者

 Jayavarman 7th
 創建年代  Late 12th
 建築様式  Bayon Style
 宗教  仏教




南大門は、アンコール・トムの周壁にある南門である。
周壁の外側には、環濠があり、環濠の外から、アンコールトムに入る為の道が南大門に向かって続いている。

右写真は、南大門へ続く道の正面から撮影。

道の両側には、ナーガの欄干が南大門へ向け続いている。

但し、このナーガの欄干は、よくあるナーガの欄干ではなく、乳櫂撹拌
モチーフにしており、ナーガは、大蛇ヴァースキで、その大蛇ヴァースキを綱にして、向かって右側の阿修羅と、左側の神々が綱引きをしている。









右は、大蛇ヴァースキを綱にして綱を引く
阿修羅達。

























このナーガは、綱引きの綱になっている大蛇ヴァースキ。
























右は、大蛇ヴァースキを綱にして綱を引く神々。
神々の顔は、阿修羅の顔と比較して穏やかで、
神々と阿修羅の識別は簡単にできる。





















これは、恐い表情の阿修羅。




























阿修羅の表情は、どれも恐いが、全て異なる。























南大門の前から。
南大門の東西南北の四面には、バイヨンと同じく観世音菩薩の顔が彫られている。

この門は、象に乗った戦士達が通り抜けられる大きさにできている。

今は、観光客の為の車や、実際に象に乗った観光客が通っている。
















門の両脇には、3つの頭を持つ象アイラーヴァタと、そのアイラーヴァタの上にはインドラ神がいる。

象は、長い鼻で蓮の花を絡め摘んでいる。
鼻で蓮の花を摘むスタイルは、象のテラスの彫刻と同じである。

























南大門を通り抜けて、振り返ってもアイラーヴァタに乗るインドラ神の像が彫られている。


























■参考
    ・Angkor Thomの勝利の門 
    ・スコータイのNamo Gate、 San Luang Gate  
    ・南京の中華門、 汉中門 

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