アンコール・トムの城壁には、南、西、北にひとつづつ門があるが、東側には
2つの門がある。
ひとつは、アンコール・トムの中心バイヨンへ向かう道にある死者の門。
もう一つは、王宮へ向かう道にある勝利の門である。
バイヨンには、チャンパの水軍とのレリーフが描かれているが、そのチャンパ軍
との戦いに勝った兵士達が凱旋した門であったのであろう。
右が勝利の門。
城壁の外側には、環濠があり、環濠の外から、アンコールトムに入る為の道が
勝利の門に向かって続いている。
道の両側には、乳櫂撹拌をモチーフとしたナーガの欄干が勝利の門へ続いて
いる。ナーガは、大蛇ヴァースキで、その大蛇ヴァースキを綱にして、向かって右側の神々と、左側の阿修羅が綱引きをしている。
同じモチーフの欄干がある南大門に比べると、保存状態は良くない。
門の両脇には、3つの頭を持つ聖象アイラーヴァタがいる。
長い鼻で、蓮華を摘んでいる。
門の上には、観世音菩薩の4面像がある。
先程通って来た参道。
両側には、乳櫂撹拌をモチーフとしたナーガの欄干。
城壁の上にあがって、南を見たところ。
■参考
・Angkor Thomの南大門
・スコータイ Namo Gate、 San Luang Gate
・中国 南京 中華門、 汉中門
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