踊るシヴァ神

 
シヴァ神は、破壊と創造の神。
別名のひとつにナタラージャ(Nataraja)があり、ナタラージャは踊りの王を意味する。
シヴァ神の踊りは、宇宙のエネルギーを得て踊り狂う。
あらゆる物を破壊し、再生させる事ができる。


 遺跡: Banteay Srei / Gambodia

 




中央は、踊るシヴァ神。

左端下の信者は、インドの王様の妃のカリーカラミヤ(Kareikalammeyar)で、周りの王達が奪い争う美懇の女性だった。
王達の争いを憂いたカリーカラミヤは、シヴァの踊りで美しさを破壊してもらった。
醜女となったカリーカラミアは、垂れた乳房で表現されている。

右端下には、太鼓を叩く雷神インドラ。


 遺跡: Preah Phithu / Gambodia




中央は、踊るシヴァ神。

そして、シヴァ神の左側には、4つの顔を持つブラフマー神、右側にはヴィシュヌ神が描かれている。
また、シヴァ神の下には、頭だけのカーラが、両脇のシンハ(獅子)の片足を掴み、シンハの口から花綱が
吐き出されている。
左のシンハの横には、象の頭を持つガネーシャ神がいる。

どこかに、インドの美懇の王妃カリーカラミヤ(Kareikalammeyar)がいると思うが、私にはどれか区別が
つかない。



 遺跡: Preah Vihear(Khao Phra Viharn ) / Gambodia



踊るシヴァ神。
手に持っている棒は何?横笛?

 遺跡: Phra That Narai Chengweng / Sakon Nakhon in Thai

 




一番右端では、ガネーシャ(Ganesh/シヴァ神の息子で象の頭と人の体を持つ。)が楽器を演奏している。
その隣は、4面の顔を持つブラフマー神のように見える。

左端の跪く信者は、インドの王様の妃のカリーカラミヤ(Kareikalammeyar)で、周りの王達が奪い争う美懇の女性だった。
王達の争いを憂いたカリーカラミヤは、シヴァの踊りで美しさを破壊してもらった。
醜女となったカリーカラミアは、垂れた乳房で表現されている。


 跡: Prasat Khampaeng Yai / Sri Saket in Thailand

 




摩耗が激しいが、踊るシヴァ神のレリーフ。
頭は、良く見えないが、多くの手と、ガニ股の足の形が見える。
 
 
左端の跪く信者は、インドの王様の妃のカリーカラミヤ(Kareikalammeyar)で、周りの王達が奪い争う美懇の女性だった。
王達の争いを憂いたカリーカラミヤは、シヴァの踊りで美しさを破壊してもらった。
醜女となったカリーカラミアは、垂れた乳房で表現されている。


 遺跡: Prasat Sri Khoraphum  / Surin in Thailand

 




中央は、10本の腕を持つ踊るシヴァ神だ。ハンサに支えられた台上で踊っている。更にその下には、シンハの後足をつかんでいるカーラ。

そして、シヴァ神を中央に、左から、人の頭を串刺しにしているドゥルガー神、ヴィシュヌ神、ブラフマー神、ガネーシャ神と言う事だ。(高杉等さんの「東南アジアの遺跡を歩く」 の説明文より)

中央の踊るシヴァと、4面の顔を持つブラフマー神、象の頭を持つガネーシャ神は、見てわかる。
ガネーシャ神は、シヴァ神と、その妻パールヴァティの息子だ。
また、ヒンドゥー教の3大神のシヴァ神と、ブラフマー神がいれば、シヴァ神の左は、ヴィシュヌ神であろう。
(通常は持ち物で判断するが、このまぐさでは何を持っているか不明)
そして、一番左端のドゥルガー神は、シヴァ神の妻で、パールヴァティー(ウマー)と同一視されている。
シヴァ神は、創造と破壊の神であるが、ドゥルガー神は、その破壊の象徴。見た目は美しいが、戦いが好きな殺戮の神。人の頭を串刺しにしているところ、そして、女性の髪形と胸で見分けるのであろう。

まぐさの底辺には、羽飾りを立てたドラゴンに乗った6人の神がいる。ドラゴンは、クメール神話には出てこない為、中国の影響を受けている。(KHMER TEMPLES IN THAILAND & LAOSによる。)


 遺跡: Prasat Phnom Rung / Buriram in Thai

 




顔が無くなっているが左側には2人の女性信者がいる。
その内の一人、大きく描かれている方だと思うが、インドの王様の妃のカリーカラミヤ(Kareikalammeyar)で、周りの王達が奪い争う美懇の女性だった。
王達の争いを憂いたカリーカラミヤは、シヴァの踊りで美しさを破壊してもらった。
醜女となったカリーカラミアは、垂れた乳房で表現されている。


 遺跡: Prasat Phimai  / Nakhon Ratchasima in Thailand



踊るシヴァ神の足元には、信者達が並んでいる。

顔が無くなっているが左端の信者は、インドの王様の妃のカリーカラミヤ(Kareikalammeyar)で、周りの王達が奪い争う美懇の女性だった。
王達の争いを憂いたカリーカラミヤは、シヴァの踊りで美しさを破壊してもらった。
醜女となったカリーカラミアは、垂れた乳房で表現されている。

右端には、ナンディン牛に乗った苦行者。

シヴァ神の左膝部には、わかりにくいがハンサに乗ったブラフマー神のように見える。


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